ビザ申請に必要な英語力スコア

大学・大学院留学や永住権申請時には英語力を示すスコアを提出しなければなりません。
求められるスコアは留学やビザの申請などの目的によって違ってきます。

ビザの英語能力基準はCEFR
(Common European Framework of Reference for Languages:
Learning teaching,assessment)という枠組みに基づいて
A1~C2の6段階の英語力判定を基準にしています。

CEFRとは

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は言語枠や国境を越えて
異なる試験を互いに比較できる国際標準なのです。

CEFRではA1、A2 、B1、B2、C1、C2 の 6 段階で外国語の熟達度を表します。
各等級ごとにコミュニケーションの状況や話題、コミュニケーション能力
タスク、目的に関する分析などについての解説も記されています。

IELTS のスコアで見るときには、IELTSのスコアが
CEFR のA1~C2の6段階の判定のどのレベルに相当するか換算してみるとよいでしょう。

留学ビザで必要なIELTSスコア

大学留学の場合、学生ビザ取得に必要なCEFRはB2レベルでIELTSスコアは5.5です。
学校が求める出願に必要なIELTSスコアの目安は5.5~6.0となります。

また、学校によってはオーバーオールスコアとは別にセクションごとの
最低スコアが要求される場合もあります。

大学院留学の学生ビザ取得に必要なIELTSスコアは5.5(B2レベル)ですが、
学校が求める出願に必要なIELTSスコアの目安は6.5~7.5となります。
大学同様、学校によってはオーバーオールスコアとは別に
セクションごとに最低スコアを要求する場合もあります。

大学も大学院も留学先によって出願に必要なスコアはかなり異なるので、
出願前に自分が行きたいと思っている学校が要求するスコアをきちんと
確認しておくのは言うまでもありません。

TEAFや専門学校留学や語学留学の場合は
学生ビザ取得に必要なIELTSスコアは留学期間によって異なります。

留学期間が11ヶ月以内の場合は1.0~2.5(A1レベル)で、
留学期間が11ヶ月以上の場合は4.0~4.5(B1レベル)になります。
学校が求める出願に必要なIELTSスコアのレベルは専門学校で5.0となり、
語学学校の場合にはスコアなし~4.5となっています。

永住権申請で必要なIELTSスコア

また永住権ビザ申請に必要なIELTSスコアの目安は
カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは異なっています。

カナダではIELTSのリスニング4.5以上、リーディング3.5以上、
ライティングとスピーキングは4.0以上となっており、
オーストラリアではIELTS全セクションにおいて6.0以上、
ニュージーランドではIELTS 6.5以上となっています。

また、看護師や医師の登録申請に必要なIELTSスコアは
全セクションで7.0以上となっています。

ただし、永住権申請に関する要件は年ごとに変更の場合もあり、
以上はあくまでも目安に過ぎません。

職種や機関、また詳しい状況によって要件は異なってくることもあるので
最新の情報については大使館に確認するのが一番よいでしょう。

ポイントを押さえた攻略法を実践するためのIELTS対策教材