IELTSには2種類のテストがある

IELTS にはアカデミック・モジュール(以下、アカデミック)と
ジェネラル・トレーニング・モジュール(以下、ジェネラル)の
2種類あることはご存知ですね。

あなたが必要としているスコアはどちらのモジュールのスコアでしょうか。

海外の大学や大学院に留学したいと思っている方は
アカデミックのスコアが必要ですね。
英語圏で看護師や医師の登録申請をする場合にも
アカデミックのスコアが必要になります。

英語圏で学業以外の研修を受けるときやオーストラリア、カナダ、
ニュージーランドへ移住申請をするときには
ジェネラルのスコアが必要になります。

モジュールによって異なるリーディングとライティング

IELTSはアカデミック、ジェネラルともに
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの
4つのセクションでテストがあり、リスニングとスピーキングは共通ですが、
リーディングとライティングは、アカデミックとジェネラルとでは
問題内容が異なっています。

問題内容が異なるだけでなく、リーディングでは採点の仕組みも異なります。
同じスコアであってもアカデミックのほうが少ない正解数でいいのです。
例えば、バンドスコア5.0の場合、アカデミックの正解数(ロースコア)は15、
ジェネラルの正解数(ロースコア)は23となります。

つまり、同じスコアをとるためにはジェネラルのほうが
正解数がより多くなければならないということです。

あなたが必要なのはどちらのモジュール?

大学や大学院留学、及び看護師・医師の登録申請のためにはアカデミック、
また、移住及び就労ビザ申請の場合にはジェネラルを
それぞれ受験して必要なスコアをとらなければなりません。

大学・大学院留学でも必要なスコアは機関によって異なります。
自分が必要とするスコアはどのくらいなのか、
きちんと確認しておきましょう。

当然のことですが、自分が必要なのはアカデミック、ジェネラルどちらのスコアなのか
必要なスコアはどのくらいか、きちんと確認してから受験準備をするようにします。
そして、それぞれポイントをおさえた対策をたてることが必要ですね。

独特の問題形式と高額な受験料

一回の受験ですぐに必要なスコアがとれればよいのですが、
IELTSは限られた時間内に独特の問題形式の設問に答えなければならないので
何の準備もせずに初めての受験で必要なスコアを取るのは難しいかもしれません。

IELTSは1回の受験料が25,380円と高額なので何度も受験するのはなかなか大変です。
必要なスコアを取るためには1年ぐらいかけるぐらいの余裕をもって計画し、
その間になるべく少ない回数で必要なスコアが取れるよう
しっかりと準備をしていくといいでしょう。

モジュールに合わせた参考書と問題集を!

IELTSの日本語の参考書やテキストはあまり多くはない上に
そのほとんどがアカデミック受験者向けのものです。
アカデミックとジェネラルとではリーディングとライティングの問題が異なります。
ただリーディングに関してはジェネラルもアカデミック用で補えるでしょう。

ところが、ライティングのtask1はアカデミックとジェネラルとでは
出題内容が全く異なるので、それぞれに特化した対策が必要になります。

アカデミックのtask1ではグラフや図表などを見てレポートを書きます。
一方、ジェネラルのtask1では提示されている内容での手紙を書かなければなりません。
当然のことですが、英語の手紙の形式や書き方を知っておく必要がありますね。

task2はアカデミック、ジェネラルとも与えられたトピックでエッセイを書きます。
アカデミックとジェネラルでは与えられるトピックが異なります。
ですから、それぞれに対応したトピックで練習をしておく必要があるのです。

誰でも最初は初心者

モジュールによってこのような違いがあるので、各セクションの問題形式や傾向、
問題タイプや解き方の説明はアカデミック、ジェネラルそれぞれに
対応しているものがいいのはいうまでもないでしょう。

IELTS初心者にとってはIELTSに2つのモジュールがあることすら
知らなかった方もいるかもしれません。

ある程度英語力がある方でもIELTS初心者であればIELTSのテストの特徴を知り、
独特の問題形式を理解することから始めましょう。
IELTSがどのようなテストかまず理解することが、
必要なスコアを少しでも早くとるための近道となります。

短期間で高スコアをとるためにはそれぞれのモジュールにあわせた参考書で
問題形式等を十分に理解し、問題集もそれぞれに特化した
本番形式の問題集を使って何度も繰り返し練習することです。

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