IELTSのアカデミックモジュールの受験が必要な人とは
IELTSには2種類のテストがあり、受験する目的に応じて
アカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールの
どちらかを受験します。
おおまかに分けると、留学などに必要なのがアカデミックモジュールで、
永住権の申請など、オーストラリアなど英語圏の国に移住する際に必要なのが
ジェネラルトレーニングモジュールになります。
イギリスやオーストラリアの大学や大学院、専門学校では、
留学希望者に授業についていけるだけの必要な英語力があることを証明するために
IELTSをスコアの提出を義務付けているところがほとんどです。
IELTSを受験すればよいという訳ではなく、設定されているスコアに届かないと、
受験生の英語力が英語で授業を行う大学、大学院、専門学校に
入学できるレベルにないと判断されて再度IELTSを受験することが求められます。
オーバーオールスコア(平均点)の提出だとダメな場合も
各大学や専攻するコースによって異なりますが、
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのある全てのテストで
一定以上のスコアを求められる場合や、オーバーオール(平均点)の提出でよい場合
また、特定のテストだけ最低スコアを要求される場合もあります。
留学以外でアカデミックモジュールの受験が必要になるケースに
英語圏で看護師や医師の登録申請をする場合があります。
この場合も必要とされるスコア基準は出願先によって異なるので
基準をクリアできるように出願先の条件を確認しておきましょう。
IELTSは主にイギリス系の国へ留学する場合の英語力判定のためのテストとして、
イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの
大学や大学院で採用されてきましたが、最近では、アメリカでも
3,000以上の大学や大学院などがTOEFLに代わる試験として採用されています。
オーストラリアの専門学校TAFE留学で必要とされるのは基本的には
アカデミックモジュールですが、コースによっては
ジェネラルトレーニングモジュールでよい場合もあります。
どちらのモジュールを受験すべきかは出願先に事前に確認しましょう。
アカデミックモジュールの特長とは
アカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールでは
リーディングとライティングでテスト内容が異なっています。
その他のリスニングとスピーキングは2つのモジュール共に
同じ内容の問題が出題されます。
アカデミックモジュールのリーディングは、3つのセクションに分かれており、
セクションが進むにつれて問題は難しくなります。
問題の内容としては、書籍や新聞、雑誌などから出題されますが、
アカデミックとはいえ、専門的な内容というよりも一般教養的なものになります。
ただ、3つのセクションのうちひとつは理論的な議論を扱った問題文が
出される傾向にあります。
また、グラフや表などを含んだ問題文が出されることもあるので
グラフや表から必要な情報を読み取る力も必要になってきます。
ライティングでは2つの課題が与えられ、1つ目の課題(Task1)では
グラフや図などから得た情報を説明する150文字以上の文章を書きます。
このTask1では、グラフや図から得られる情報をまとめたり
比較したりしながら文章を構成する能力が問われます。
2つ目の課題(Task2)では、テーマが与えられ自分の意見を述べて
論証していくようなエッセイタイプの文章を書くようになります。
Task2は、Introduction、Main body, Conclusionで構成した
250文字以上の文章を書くので、いきなり文章を書き始めるのではなく
まずは、どういった内容で文章を構成していくかといったアイディアを書き出し
それに基いて書いていくと、まとまりのある文章が書け
途中で何を書いているか分からなくなるといった事が避けられます。
慣れないうちは、時間内に書けないので最初に考える時間を取ることが
無駄に思えるかも知れませんが、継続して練習することで慣れてくるので
これまで、いきなり文章を書き始めてしまっていた方はぜひ実践してみてください。
ライティングに限らず、短期間でスコアアップを目指すには
IELTS対策に特化した効率のよい勉強法を実践する必要があるでしょう。
こちらのページではポイントを押さえた勉強法を紹介しているので
参考にしてみてください!